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H号球とは?準硬式野球のボールの構造・規格と硬式球・軟式球との違い

H号球とは?準硬式野球のボールの構造・規格と硬式球・軟式球との違い

H号球とは、準硬式野球で使用する、表面が天然ゴムで内部に芯などが詰まったボールです。

「軟式H号球」とも呼ばれますが、一般的な軟式野球で使うM号球とは内部構造が異なります。

この記事では、H号球の構造、硬式球・M号球・J号球との違い、大きさや重さの規格を解説します。

目次

H号球とは?準硬式野球で使用するボール

H号球は、全日本軟式野球連盟の規程細則で、種目「準硬式」に分類される公認球です。大学準硬式野球の全国大会でも使用されています。

H号球の外観

「軟式」という呼び方から、M号球と同じボールだと思う方もいるかもしれません。

しかし、H号球は内部に芯などが詰まっており、中が空洞のM号球とは異なります。

まずは「準硬式野球で使う、内部に芯のあるゴム製のボール」と捉えると分かりやすいでしょう。

H号球の構造と特徴

H号球の構造と特徴

表面は天然ゴムでできている

H号球の表面には天然ゴムが使われています。

硬式球のように革で覆われているわけではなく、外観はM号球などの軟式球に近いボールです。

内部には芯などが詰まっている

H号球は、M号球のような中空のボールではありません。

たとえばナガセケンコーの製品情報では、H号球の材質を「表面は天然ゴム、芯は合成樹脂とウール」と案内しています。

打った感覚は硬式球に近いと紹介されている

全日本大学準硬式野球連盟は、準硬式球を硬式球と軟式球の中間的な存在として紹介しています。

硬式球に近い打球音や打球の強さを楽しめる一方、表面の素材などが異なるため、投球・打撃・捕球の感覚がすべて同じになるわけではありません。

硬式出身者も軟式出身者も、体験練習で実際にH号球に触れると、握りや打撃の違いをつかみやすくなります。

H号球と硬式球・M号球・J号球の違い

硬式球との違いは表面の素材

H号球は天然ゴム、硬式球は革で覆われています。 どちらも内部に芯などがありますが、同じ構造のボールではありません。

寸法と重量について、H号球の規格と大学硬式野球の規定を比較すると、次のようになります。

比較項目H号球硬式球(大学硬式野球の規定)
表面の素材天然ゴム革
寸法の規定直径71.5〜72.5mm周囲22.9〜23.5cm
重量141.2〜144.8g141.7〜148.8g

重量の範囲には重なりがあるため、「H号球は硬式球より必ず軽い」とは言い切れません。ボールを見分けるときは、重さだけでなく、表面の素材や製品表示も確認しましょう。

出典:全日本軟式野球連盟 規程細則、全日本大学野球連盟 大学野球の用具ならびにマナーに関する規則。 寸法は、各規定の表記に合わせて直径と周囲を記載しています。

M号球との違いは内部構造と重量

M号球は、一般・少年部(中学生)の軟式野球で使われる、中が空洞のボールです。H号球とは表面の見た目が似ていますが、内部構造と重量の規格が異なります。

H号球とM号球の直径は、どちらも71.5〜72.5mmです。 重量の規格の中心値はH号球が143g、M号球が138gで、差は5gあります。

実際の製品重量には許容範囲があるため、すべての球でちょうど5g違うという意味ではありません。

J号球は学童部で使う小さめの軟式球

J号球は、学童部(小学生)の軟式野球で使われるボールです。

H号球やM号球よりも、直径・重量の規格が小さく設定されています。

種類規程上の種目区分直径重量
H号球準硬式71.5〜72.5mm141.2〜144.8g
M号球一般・少年部(中学生)71.5〜72.5mm136.2〜139.8g
J号球学童部(小学生)68.5〜69.5mm127.2〜130.8g

出典:全日本軟式野球連盟 規程細則 第12条。

H号・M号・J号は、単に大きさが異なる商品名ではなく、使用する競技や区分が異なります。

購入する際は、商品名の「H号」を確認してください。

H号球の大きさ・重さ・反発の規格

直径は約7.2cm、重量は約143g

H号球の規格は、全日本軟式野球連盟の規程細則に定められています。

メーカーの表記と併せて整理すると、次のとおりです。

項目規程細則の数値メーカーの表記例
直径71.5〜72.5mm72±0.5mm
重量141.2〜144.8g143±1.8g
反発70〜90cm規程の測定条件による

「72±0.5mm」は、中心となる72mmから上下0.5mmの範囲を示します。

したがって71.5〜72.5mmと同じ意味で、重量の「143±1.8g」も141.2〜144.8gに相当します。

出典:ナガセケンコー H号球

反発は150cmの高さから落として測る

落下高さと反発の規格

規格にある「反発70〜90cm」は、ボールを150cmの高さから大理石板に落とし、跳ね返った高さを測定した数値です。バットで打ったときの飛距離を示すものではありません。

M号球も反発の規格範囲は70〜90cmですが、この数値が同じだからといって、打った感覚や飛距離まで同じとはいえません。

H号球のメーカーと価格

H号球の公式製品情報は、ナガセケンコーと内外ゴムで確認できます。

両社とも、全日本軟式野球連盟と全日本大学準硬式野球連盟の公認球として案内しています。

ナガセケンコー H号球 1ダース
2026年10月18日時点の確認
項目ナガセケンコー内外ゴム
製品名ケンコーボールH号(H-NEW)ナイガイベースボールH号準硬式
公式ショップの販売単位1ダース(12球)1ダース(12球)
表示価格(税込)15,840円15,840円
1球換算(税込)1,320円1,320円

1球換算はダース価格を12で割った金額で、単球での販売価格ではありません。 送料は別途確認してください。

価格や在庫、販売条件は変わるため、購入時には各社の公式販売ページを確認しましょう。

H号球を購入する前に確認したいこと

H号球を購入する前に確認したいこと

公認表示と使用球のメーカー指定を確認する

大会で使うボールを購入する場合は、公認球であることに加え、その大会で使用するメーカーも確認してください。

たとえば2026年度の全日本大学準硬式野球選手権大会は内外ゴム社製、清瀬杯全日本大学選抜準硬式野球大会はナガセケンコー製のH号球が指定されています。同じ年度でも、大会によって指定は異なります。

「公認球なら、どのメーカーでも同じ大会で使える」と判断せず、所属する部の案内や出場大会の最新要項に合わせましょう。

練習球をまとめて購入するときも、部で使用するメーカーや数量を確認しておくと選びやすくなります。

販売単位と必要な数量を確認する

今回紹介した公式ショップは、1ダース12球で販売しています。

注文時は、表示されている数量が「球」なのか「ダース」なのかを確認してください。 たとえば2ダースなら24球です。

部の予算を考えるときは、商品代金に送料を加えた総額で比較するとよいでしょう。

すでに部でまとめて購入している場合は、個人で用意する必要があるかも先に確認してください。

グローブや防具には硬式用を使用する

H号球は表面がゴム製ですが、使用するグローブや防具には硬式用のものを使います。

ナガセケンコーのH号球の製品ページにも、硬式用具を使用するよう記載されています。

軟式野球から準硬式野球に移る場合は、これまでの道具をそのまま使えるとは限りません。

貸出用具や個人で購入するものを部に確認したうえで、必要な道具を準備しましょう。 ボール以外の用具は、準硬式野球のルールと使用する道具でも紹介しています。

H号球の手入れと保管方法

H号球の手入れと保管方法

汚れを落とし、水分を拭き取って保管する

手入れは、購入したメーカーの案内に従いましょう。

ナガセケンコーは軟式野球ボールについて、乾いたタオルで汚れを拭き、落ちない場合は洗剤を使わずに水洗いし、その後に水分をよく拭き取るよう案内しています。

保管場所については、直射日光の当たらない暗所が案内されています。部で使うボールを片付ける際は、汚れや水分を残したままにせず、メーカーが示す方法で手入れしてから保管しましょう。

参考:ナガセケンコー Q&A「軟式野球ボールの手入れ」。

オゾン発生器を使う場所での使用や保管を避ける

ナガセケンコーは、天然ゴムを主原料とするボールなどの製品はオゾンに弱く、ひび割れが生じることがあると案内しています。

オゾン発生器などを使う場所では、ボールの使用や保管を控えるよう呼びかけています。

除菌を目的に使う機器であっても、ゴム製ボールの保管場所に適しているとは限りません。 保管環境を決める際には、メーカーの注意事項も確認してください。

H号球についてよくある質問

H号球は硬式球ですか、軟式球ですか?

全日本軟式野球連盟の公認球として規定されており、種目区分は「準硬式」です。

「軟式H号球」とも呼ばれますが、一般的な軟式M号球と同じボールではありません。

表面は天然ゴムで、内部には芯などが詰まっています。

準硬式野球でM号球を代わりに使えますか?

H号球が指定されている公式戦では、M号球を代わりに使うことはできません。

直径の規格が同じでも、重量や内部構造が異なるためです。

練習に使うボールも、部の方針や練習内容に合わせて確認してください。

H号球はM号球より重いですか?

はい。 重量の規格はH号球が141.2〜144.8g、M号球が136.2〜139.8gで、H号球の方が重く設定されています。

中心値で比較すると、143gと138gで5gの差があります。

H号球には軟式用グローブを使えますか?

メーカーはH号球の使用にあたり、硬式用具を使うよう案内しています。

軟式用グローブをそのまま使う前提で準備せず、部へ必要な用具を確認してください。

H号球とは?まとめ

H号球は、準硬式野球で使用する、表面が天然ゴムで内部に芯などが詰まったボールです。

M号球とは直径の規格が同じでも、内部構造と重量が異なります。

購入時は、商品名のH号表示、公認表示、大会や所属先が指定するメーカー、販売単位を確認しましょう。

使用する道具は硬式用を準備し、手入れや保管もメーカーの案内に従うことが大切です。

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